サム・シェパードとヴィム・ヴェンダース:「パリ、テキサス」の制作秘話
1982年、サム・シェパード(共同脚本家)は、当時未発表だった自身の小説『モーテル・クロニクルズ』をヴィム・ヴェンダースに紹介し、それが映画『パリ、テキサス』の基礎となる設計図となった。


監督は、シェパードの自伝的な物語や詩を集めたものを用いて、アメリカ西部特有の雰囲気を捉えようとした。1983年10月には、映画の結末を書き直す案も提示された。
ヴェンダースは当初、シェパードにトラヴィス役を演じてもらいたかったが、シェパードは自身の脚本での出演を断り、代わりに長年のコラボレーターであるハリー・ディーン・スタントンを主演に推薦した。

脚本は後に511ページに及ぶ書籍として出版され、英語、ドイツ語、フランス語による完全な脚本に加え、ヴェンダースの映像表現や映画の舞台裏を記録した180枚以上の映画スチール写真やロケ地写真が掲載された。